SOUND Canvas for iOS
例によって久々の更新です。
気が付けば、今年も残すところあと3週間となりました。
「SOUND Canvas for iOS」
この情報を最初に知ったのは、
このブログにも何度もコメントをいただいている
FMIDI時代からのお友達のさかもとさんからのメールでした。
楽器フェアでも発表されたようで、ネットにも関連情報が
たくさん上がっていますが、一言で言ってしまえば、
SC-88ProのiOSアプリ版ですね。
この分野ではKORGが一足先に行っている印象があるのですが、
遅ればせながらRolandもKORGとは少し違う切り口で
追いかけてきたかという感じがしました。
現段階でわかっているスペックは次のようなものです。
音色数:1600
同時発音数:64
パート数:16パート(iOSのcoreMIDIの制限)
インサーションEFX搭載
音色マップ:
SC8820, SC88Pro, SC88, SC55, GM2, CM64(PCM), CM64(LA )
SMFプレーヤー内蔵
SC-88Proの実機が32パート(MIDI2ポート)
だったのでちょっと物足りない気もしますが、
これはiOSの仕様からくるものですので仕方ありませんね。
ただ、最大同時発音数は64を確保していますし、
ハードの演算処理などは当然、
当時よりも格段に向上していますから、
例えばリバーブをはじめとするエフェクトなどは
実機より高品位なものになってるようです。
しかし、この音源の位置付け的に
最も重要なものの一つは、やはり
なんといっても過去に実機を元に
制作したMIDIデータの「再現性」でしょう。
で、その「再現性」ついてですが、
これは、現段階でもかなりのレベルに
達していると言っていいと思います。
というのも、実は開発中の「SOUND Canvas for iOS」で
自分のMIDIデータの再生チェックをさせていただくことできたからです。
過去にサウンドキャンバスシリーズをモデルに、
あるいは意識したと思われるようなソフトウェア音源は
VSC、TTS-1、HyperCanvasなどいくつかあったと思いますが、
いずれも「なんちゃってSC-55」という感じで、
到底、実機の代わりになり得ないものでしたが、
今回のこの「SOUND Canvas for iOS」は、
それらとは一線を画す製品になっていて、
少なくとも自分のMIDIデータの再現性については、
90点ぐらいをあげられる出来になっています。
100点満点ではないのは、もちろん実機での再生と
全く同じというわけではないからですが、
それは、先に書いた演算処理の向上などで
全体的にサウンドがクリアになっていると
いった影響もあるようで、製品の評価として
必ずしも「マイナス」とはなっていないと感じます。
むしろ、少しだけ気になるのは、
要求スペックが若干高いようで、
iPhoneなら、5以降、iPad miniならRetina以降、
iPadは第4世代以降が要求されるみたいですね。
iPod Touchは性能的に無理なようです。
というわけで、この先どこまで完成度を
上げてくれるのか、楽しみに見守ってみたいと思います。
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