« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月

秋の夜長のひとりごと

Nif

当時も今も知らない人は全く知らない事なのですが、
@ニフティの前身であるNifty-Serve内にあった
主にDTMという手段でオリジナル曲を作る人達が集う
ネット上のコミュニティに(Nifty-serveではフォーラムと
呼んでいた)、かつてFMIDIORGという場所がありました。

FMIDIORGに行くためには、まずダイヤルアップの
モデムで最寄りのアクセスポイント(大抵は市内)に
接続します。ダイアルアップ、つまり電話をかける
のと同じようにモデムを介してダイヤルするのです。
接続に成功すると写真のような文字が画面に現れ
るので、コマンド入力を促す">"に続いて、
キーボードで次のようにタイプします。

>GO FMIDIORG

コマンドを手で打つか、巡回ソフトを使用して自動で
入力させるかの違いはありましたが、誰もがこうやって
フォーラムに来ていました。

僕の記憶に間違いがなければ最盛期のFMIDIORGは
会員数7万人を越えていたはずで、その種のコミュニティ
としてはおそらく当時の日本で最大のものだったろう
と思います。
インターネット時代の今となっては微々たる数字ですが、
ともすれば「おたく」と言われる事もあったパソコン通信
時代のしかもオリジナル曲専門のフォーラムの会員数と
しては驚くべき数字です。

もちろん7万人全員が曲を作っていたわけではなく
「聴くだけ」という人も沢山おられましたし、
また、入会はしたものの全く利用しないという人も
沢山おられたと思います。
それでも、毎月100曲前後のアップロードがあった訳
ですからFMIDIORGを発表の場にしていた人の数は
かなりの数になるんじゃないかと思います。
そして、僕もその中の一人でした。フォーラムに
やってきたのはまだ20代半ばの頃でした。

それから十数年にわたって作曲者として、また、
時には運営スタッフとしてフォーラムと関わるように
なるのですが、フォーラムが消滅した今でも
基本的には同じように創作活動を続けていて、
最近になって始めたこのブログも音楽の方を向いて
書いているものがほとんど。つまり僕と音楽の
関係はほとんど何も変わってないんです。
そんな事を考えていてふと思った事が、
当時、FMIDIORGで作品を発表していた人達は、
今どうしてるのだろう?という事でした。

結婚、育児、仕事、様々な理由から音楽と距離を
置くようになったと思われる方、或いは音楽以外の
楽しみを見つけてそちらの方へ移行したと思われる方
をほんの数人知っていますが、その他のほとんどの
方の消息については全くと言っていいほど知りません。
フォーラムからインターネットの海へと散開した事で
個々の姿が見えにくくなっている事もあるでしょう。
お互いに音楽を続けていたとしてもそれを自然に
知るという事がないのです。

Photo2

入会当時、僕は20代半ばだったと書きましたが、
当然、30代、40代の方もおられましたし、割合としては
むしろ、そちらのほうが多かった可能性もあります。
なにせ、パソコンがまだかなり高価で通信コストも今と
比べると恐ろしく高かった時代ですから、若い人が気軽に
始められるものではなかったんですよね。
その方達は今は50代、60代になられているわけですが、
今も音楽を続けておられるとしたらすごく嬉しいです。
中には定年を迎えられた方や孫が出来たという方も
おられるんじゃないでしょうか。
時折、孫の声が聞こえてくる部屋で、パソコンに向かい、
マウスを操り曲作りに勤しむ、おじいちゃん、おばあちゃん。
想像しただけで楽しくなりますし、素敵な事だと思います。

僕もそんなおじいちゃんになりたい。


Line01
今日の一枚

「ほんのり」
Photo_045

家の裏に立つけやきの木がほんのり色づいて
いるのを見て秋の深まりを感じる今日この頃。
この葉は秋の終わりと共に全て落ちて、
けやきの木は丸裸になります。そして春には
また萌えるような緑の葉を付けるのです。

このけやきの木の一年を定点撮影して映像化し、
音楽を付けて作品にしたいなぁと数年前から
思っているのですがなかなか実現できません。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

Redline Monitor

Rm

今月初めにJeroen BreebaarのIsone Proという
バイノーラル・シミュレータを紹介しましたが、
*KVRをつらつらと眺めていたら「Redline Monitor
という、同様のプラグインが112dBというデベロッパー
からもリリースされている事を知りました。
このジャンルのプラグインの可能性を自分なりに探って
みたい気持ちも湧いてきて、早速デモを試すべく
112dBのサイトへ飛んでみました。

*世界最大(だと思う)のオーディオプラグイン及び
 関連ソフトウェアの情報&コミュニケーションサイト(海外)

サイトからファイルをダウンロードする際に
デモライセンスキーを受け取るためのメールアドレス
入力と使用OSの選択が必須となっています。
ホストアプリの選択は任意。
デモライセンスキーは60日間有効でその間フルに
使用できるようです。オーディオ系プラグインで
試用期間が60日もあるというのは珍しいかも。
ファイルはインストーラー形式です。
プラグイン起動時にライセンスキーを要求してくるので
メールで届いたデモライセンスキー(xmlファイル)を
読み込ませます。

GUIは製品名の通り、"赤"を基調としていて、
今時のプラグインとしては随分小さく、3個のつまみを
中心に構成されたシンプルなものになっています。
ヘッドフォンを付けて試聴してみると、Isone Pro同様、
音が前方方向から聴こえてきます。この感覚はバイパス
ボタンのon/offで比較するとよく分かります。
ただ、起動時の設定ではなんだかすごく至近距離に
スピーカーがある感じがするのと、ちょっと音が中央に
より過ぎな印象。

スピーカーのLR間隔は真ん中のsoundstageというつまみで
調整します。これを若干上げてやると中央により過ぎてた
音が適度に広がりました。
一方、自分とスピーカーとの距離に関してはdistanceの
つまみを目一杯あげても変化が小さく、気になっていた
「近すぎ感」を解消するには至りませんでした。
ただ、これは人によって聴こえ方に差がある可能性も
ありますね。また近い感じがする分、細かい音まで聴き分ける
事ができるようで、もしかすると、この「近すぎ感」が
デリケートな調整が必要な際などには幸いするかもしれません。

音そのものに関してはIsone Proより分離も良く、クリア。
また、音の傾向も比較的ナチュラルで、位相の変化や
特定の帯域が強調されて耳につくといった事も試聴した
範囲ではほとんどありませんでした。

こういったスピーカーでのリスニングを再現するプラグインを
使用する目的の一つに「耳の疲労を軽減する」というのがある
らしいのですが、確かに耳への音の圧迫感みたいなものが少なく、
そういう効果を期待できるような気もします。

しかし、問題は価格。$99出してまで欲しいとは思いませんねー。
Isone Proよりも好印象でしたが、音楽制作に必須のプラグインで
ない事もあって個人的には$50以上出す気になれません。
同シリーズのリバーブ、EQとのバンドルで10月8日まで$319
というセールもやってますが、最近のオーディオ系プラグイン
ってデフレ傾向にあるのか、軒並み価格が下落してますので、
これでもまだ高いと感じる人がほとんどでしょう。

というわけで、60日間ありがたく使わせていただきます。

Line01
今日の一枚

「濃霧の朝」
Photo_035

昨夜から濃い霧が出ていたのですが、朝まで残っていたようです。
なぜかカミさんが撮影していましたので載せておきます。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

夕暮れの空に誓う

41qbdqs3q4l_sl500_aa240_

今日、TBSで「おくりびと」やってましたね。
観なかったのですが、新聞の番組欄で音楽を
久石譲さんが担当している事を初めて知りました。
今では久石さんの音楽にそれほど注目する事は
なくなったのですが、一時期すごくはまった事があります。
それが写真のCDで、20年ぐらい前に放送された
NHKスペシャル「人体」シリーズです。
シリーズは3つに分かれているのですが、
中でも1作目、あのメインテーマ「THE INNERS」で
初めて聴いたマリンバ風の音色を使ったリフの
アレンジは当時の僕に圧倒的な印象を植え付けました。
単なるアルペジオでもなく、単なるパーカッションでもない、
それまで聴いた事もなかった躍動的な音の感触で、
打ち込み然としているのに、すごく気持ちが良い。
このマリンバ風のリフというのは久石アレンジの特徴として、
その後も頻繁に使われる事になります。

そんなわけで僕にとっての「久石譲」はジブリアニメや
北野映画でも、そして「おくりびと」でもなく、
今でも「人体」の人なのです。(当時、僕の周りに
久石さんの名前を知る人は誰もいなかった)

Desk

話は変わって。
来週から週2回くらいのペースで市内の小学校で
講師を務めさせていただく事になりました。
2学期の体験学習の講師で内容はパソコンを使った
音楽制作、いわゆるDTMですね。全学年が対象です。
低学年の子供達にはパソコンを使ってとにかく音を
出す事を楽しんでもらう事を考えていますが、
高学年の子供達には簡単な作曲にまで踏み込んで
授業を行いたいと考えています。

自分がピアノロールに置いた音がそのまま出てくる。
この単純明快な仕組みがパソコンを使った曲作りの面白さで、
今自分がやっている事もこの延長線に過ぎません。
この部分を面白いと思えるかどうかが、逆に言えば
この面白さを子供達に伝えられるかどうかが、
鍵になるような気がしています。

ところで今の小学校ってコンピュータ室なるものが
あって、そこには一人一台といったレベルで使える
環境があるんですねー。サーバまで完備です。
隔世の感を覚えずにはいられませんでした。

ちなみにうちのカミさんは元教師(高校)なのですが、
今回の体験学習について相談をしても
「ふ…素人が…」みたいなリアクションしか
返ってこないのが気に入りません…。

Photo1

夕暮れに散歩に出かけると、
家の周りの田んぼの半分以上は稲刈りが済んでいました。
この後田んぼは冬を迎え、雪の下で春を待つ事になります。

むー、素人の底力をみせてやる。


Bar
09/09/24現在



「NHKスペシャル 20周年記念盤」
こんなの出てたんだ!どうやら今月出たばかりのようだ。
これは僕も欲しいので買います!(他は持ってる)
しかし、HARUさんの「銀河宇宙オデッセイ」
が収録されてないんだな。20年以上前と
いう事なんだろうな。ちと残念。

人体IとIIは廃盤になってるようで中古のみのようです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

ドングルにもの申す

Dongle1

普段はあんまり気にならないのですが、
ふとした時に気になるのが、ドングルの存在です。

ここで取り上げるドングルとはオーディオ系のソフトに
比較的採用が多い主にUSBキーを使った
コピープロテクションシステムの事です。
写真は現在我が家で使用しているドングルで、
左から「iLok Smart Key」「Steinberg Key」「YT Key」です。
音楽制作用のパソコンにはこの3つが常に挿してあります。
ドングルというのは言わばソフトウェアを使用するための
「鍵」で、これをパソコンのUSBポートに挿しておく事で、
それぞれのドングルに対応するアプリケーションが使用
可能になるというわけです。
基本的にドングルにライセンスさえ入っていれば、
あとはOSやパーツの入れ替えで環境が変わろうが、
或いは、友人、知人の家のパソコンだろうが、
目的のソフト(インストールされている事が前提ですが)
を使用することが出来ます。
またPC、Macを問わないのが普通です。

しかし、一方で、なんというか、ソフトウェアのメリットを
真っ向から否定しているようなシステムなんじゃないかと
思う事もあります。
例えばメンテナンスフリーであるべきソフトウェアに破損、
故障の可能性のある、しかも本質的には不要のハードを
わざわざ付けた事はソフトウェアのメリットを損なうものと
言えるのではないでしょうか。
一度、ステージのセッティング中にドングルの先端が
どこかに当たって30°ぐらい曲がってしまった事が
ありました(汗)。幸いこの時は事なきを得ましたが、
破損していてもおかしくない状況でした。
その他にもインターネットを検索してみると、ドングルの
抜き差しの繰り返しによるコネクタ周りの疲労と思われる
故障とその後の大変な顛末の体験談を見つける事ができます。

Dongle2


2枚目の写真はドングルを破損、故障させないための
工夫で、ドングル・バディー*の代わりとしてUSBの
アダプターを付けています。
抜き差しはアダプターを持って行います。
また、このアダプターはいろんな方向へ曲げられるので
USBポートの位置によっていろいろ形状を変化させられると
同時に、以前、僕が遭遇したようなドングルの先端を
どこかへ当ててしまった際の圧力も吸収してくれます。
このようにドングルの扱いにはいろいろ気を遣っている
わけですが、ふとした時に、これらは本来ソフトウェア
には不要なもののはずという事に気付きます。

*Digidesignから発売されているドングルの直挿しに
よって起こる破損を防ぐための20cmのUSB延長ケーブル

破損、故障のほかにも、ライセンスをドングルという
有形のものにした事で紛失、盗難が起こりうるものに
なった事も大きなデメリットです。
自宅でのみの使用で挿しっぱなしという方にはピンと
こない事かもしれませんが、スタジオ、ライブなど外へ
ドングルを持ち出す方は、この可能性を常に頭の片隅に
置いておくべきです。
万が一、紛失、盗難という事になれば、ソフトが使えなく
なるだけでなく、ラインセンスそのものを失う事になります。*

*iLokにはこういう事態をカバーするためのサービスが
存在するようですが、もちろん有料です。

破損、故障、紛失、盗難を免れたとしてもまだ不安があります。
ドングルを動作させるにはそれぞれにドライバーソフトが
必要で、僕の場合だと3種類のドングルのドライバーが
インストールされているわけですが、これらが他のソフトに
干渉し悪影響を与える可能性も否定できません。
音楽制作専用のPCをわざわざ用意しているのに
音楽制作に全く寄与しないドライバーを入れなければ
ならないというのはなんとも皮肉です。

これまでのところドングルに関係する深刻なトラブルには
遭っていませんが、こうやって書いてみると実はメリット
よりデメリットのほうが大きいのでは?とも思えてきます。
例えば、これらはシリアルナンバー方式のコピープロテ
クションを採用しているソフトでは起こりえません。
しかも、このドングルに纏わるデメリットは普段は陰に
身を潜めているため見えないのです。

はっきりいって精神衛生上良くありませんね。

KVRのフォーラムでもプロテクトやドングルに
ついてのトピックがいくつも立っていて、
いろんな体験談や意見を読む事ができます。
2つほど紹介しておきます。興味のある方はどうぞ。

「What's Wrong With Using A Dongle?」
http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?t=244899

「Challenge Response/Dongle or Serial/Key File?」
http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?t=261343


Bar

記事で取り上げたものの中から紹介します。


左が2個セット、右が1個のみのパッケージです。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

メールアドレス

M

『初めてメールを貰った時の事を憶えていますか?』

インターネット以前のパソコン通信時代には、
そもそも「メールアドレス」という概念すら無く、
メールは入会時に発行されるID(背番号みたいなもの)
宛に送るという、今で言うと、会員制サイト内でのPM
(プライベートメッセージ)のようなシステムでした。
そしてIDは非公開に出来ませんので、言わば常に
メールアドレスが公開されている状態とも言えました。
しかも、メールは送信相手に実名が開示されるように
なっていて匿名性は無いに等しかったのです。
ですから、スパムらしいスパムもなく、メールは極めて
健全なコミュニケーションの道具と言えました。
ネットにアクセスした時に、

<<未読 1通>>

とか表示されるとそれだけ嬉しかった、そういう時代でした。

そうした健全なコミュニケーションの道具だったメールを
変質させたのが、インターネットの普及と共に瞬く間に広がった
「スパム」と言われるメールです。
こちらが望まないメール(主に広告)が、インターネット上に
公開されているアドレスに対し、一方的にしかも無差別、
大量に送信されるようになりました。
しまいにはインターネットをクロールしてHTMLのソース内に
含まれるメールアドレスを拾い集めてくるbotまで出てくる始末。
こうしたスパムの蔓延でアドレスを不用意に公開しないのが
当たり前になりましたし、この頃からスパムのターゲットとなった
アドレスを変更する友人、知人が多くなりました。

もう一つの変化としてネット上での買い物やソフトウェアの
ユーザー登録の際などにもメールアドレスが利用されるように
なった事があげられるかと思います。重要な個人情報の
一部となり、これまでより慎重な扱いが求められるように
なったという事でしょうか。
ご存じの方もおられるかと思いますが、Paypalなんかは
メールアドレス一つで簡単にオンラインでの
送金、受け取りができてしまいます。

と、まぁ、いろいろ書いておいて何なんですが、
特に結論らしいものはありません。
今と昔では、メールに対する認識が随分変わったな
という個人的な所感、雑感です。
ちなみに当ブログのサイドメニューから送信できる
メールアドレスは、僕が持っているアドレスの中では
一番古いもので、Nifty-Serveの時代から20年近く
使い続けているものです。
一時はスパムにまみれ変更を考えた事もあったのですが、
プロバイダ側と自宅のパソコン側でのフィルタリングで
スパムの99%は防げるようになりました。
時々、懐かしいハンドルネームと共にこんなメールが
届く事があります。

「このアドレスはまだ生きていますか?」

| | コメント (8) | トラックバック (0)

Isone Pro

Isone


低価格ながら使えるプラグインを作っているJeroen Breebaarから、
先月ちょっと変わったプラグイン「Isone Pro」がリリースされました。

バイノーラル・サウンドをシミュレートするプラグインで、
そのコンセプトを簡単に言ってしまえば、
『部屋の中でスピーカーで音を聴いている状態』を
ヘッドフォンで再現するというものです。
耳までとの距離がほとんどないヘッドフォンと、
ある程度の距離を置いて聴くスピーカーとでは
音像や音場などの感じ方にかなりの違いが出てきます。
これは何も音楽を作る人でなくとも、
多くの方が経験されているのではないでしょうか。
一つにはヘッドフォンはLRの音をそれぞれ
対応する左右の耳で聴いていますが、
スピーカーはLRどちらの音も両方の耳を使って聴いている事。
また、スピーカーから出た音は、顔や体、
或いは部屋の壁などに反射してから耳に届くものなどがあり、
これらも最終的な音の聞こえ方に影響を与えます。
さらには、スピーカーの違いによっても音の印象は随分変わります。
もっとも普通に音楽を聴いて楽しむ分にはこれらが問題になる事も
それほどないのですが、これが作る側になると、例えば、
夜中にヘッドフォンでミックス→翌日スピーカーでサウンドチェック
→「こんなはずでは…」という事が起こるんですね。
もちろん、この逆もあるんですが、スピーカーでミックスした音は
ヘッドフォンで聴いても大体の線に収まっていて、
微調整程度で済む事が多いです。
そんなわけで、曲がミックス段階に入るとほとんどスピーカーのみ
になり、ヘッドフォンは仕上げの最終確認とあとは気になった時に
定位やノイズのチェックなどに使うというのが、大体の僕の
スタイルです。

では、このプラグインが自分にとって「使える」ものなのかどうか、
早速、デモを試してみる事にしました。
ファイルはインストーラー形式ではなく、dllをVSTフォルダに
直接放り込むタイプでいたって簡単。ちなみにホストはCubase5。
適当にプロジェクトを選んで、曲を再生しながらプラグインをO
Nに…ふむむ、確かに音は前方に移動しますね。
と言っても、ヘッドフォンから音が出ているのか、
スピーカーから出ているのか、見分け(聴き分け)がつかないと
いったレベルではなく、左右の耳に音が張り付いていた感覚が
薄らぐと言った方が近い気がします。
部屋のシミュレーションに関しては、部屋の大きさ、
スピーカーとの距離、残響時間が調整可能で、
自分の理想とするリスニングルームを作る事ができるように
なっています。
ただ、音の分離が悪い気がするのと音の傾向も結構変化する
ので、この辺は好みの音に調整できるようなパラメーター
(例えばEQのようなもの)が欲しい気がしました。また、
YAMAHA NS-10Mをはじめとする有名どころの
モニタースピーカーを再現するプリセットがあるんですが、
個人的にはどれもイマイチな印象。
おまけみたいなものでしょうが、ラップトップパソコンや
ポータブルオーディオプレイヤーをシミュレートするプリセット
なんてのもありました。

と、ここでハタと気がついた事が。
実は僕が使っているヘッドフォンはaudio-technicaのATH-AD9
というもので、オープンエアータイプのモノ。
もしかすると、この手のプラグインは密閉型じゃないとその真価を
発揮できない可能性もありますね。
まぁ、それでも、「これがあればヘッドフォンのみでOK」
とはいかない気がしますが…。

ただ、価格の方は20EURと安いので、
遊びで買ってみるというのはアリかもしれません。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

ピュア


つい最近知ったのですが、ニコニコ動画とJASRACは楽曲の
二次利用を可能にするための包括契約を結んでたんですね。
市販の音源(CDなど)から直接のアップロードというのはNGだけど、
例えば、自分で歌ったり、演奏したものであれば、
JASRACが管理している、いわゆる"既成曲"を自由に
投稿できるというもの。

「へー、そうなんだー」

と言うわけで、
今回アップロードに選んだのは「Spaceship Earth/宇宙船地球号」。
JASRAC管理曲で、「素敵な宇宙船地球号」のサウンドトラックCD
に収録されています。
CDに収録されているものは、僕以外の人間の手も入っている
バージョンなんですが、今回、投稿したものはもちろんCDの
ものではなくて、僕が一人で制作したオリジナルバージョンです。
そして、二次利用(?)でありながら、実はピュアなオリジナルの
投稿なのではないかと思ったりもしてます。
Cubase SX2を使っていた頃に作ったもので、
ちょっと録音が古いのですが、よかったら聴いてみてください。

ちなみにこの曲を作曲したのは「ユニバース」より以前で、
1998年でした。

| | コメント (11) | トラックバック (0)

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »